徒然もの書きぱん

適当にアニメとかについて書いてます。今期は何について書きましょうか。

早見沙織の新曲『やさしい希望』のレビューとレーベルに一言

はじめに

こんにちは。

 待望の早見沙織さんのデビューシングル「やさしい希望」が発売されました。それについて書きたいと思います。好きゆえに少し辛口ですがご了承ください。まあそれも杞憂だったのですが…。

1.やさしい希望

作詞:早見沙織
作曲:矢吹香那
編曲:前口渉

 この曲は近づきたい目標の相手がいて、徐々に距離を詰めていくストーリーとなっている。最初は自分が笑うために相手に笑っていてほしい。次は相手が困っているなら自分が手を貸す。最後は自分がわらうために一緒に笑っていてほしい。助けてもらうだけではなく、自分が助け、共に歩んでいくというニュアンスが汲み取れる。
 タイアップとなっている赤髪の白雪姫の世界観をよく表していると思う。作詞家としてもやっていけると思う。

メロディ・歌

 メロディに関して、導入のピアノがとても良い。ストリングの疾走感だけではなく、ギターの作る優しい音もマッチしている。ソロデビューにあたり良い曲に出会ったと思う。
 しかし、歌に関しては難しい曲であったように思う。導入の低音に対して、サビの高音とレンジがかなり広い。それだけでも歌うのが難しい。それに加えて、ひとつのメロディ内での音程の変わり方が激しい。そのためどうも声が出きっていない印象を与え、音の強弱があまりとれていないように感じる。これからずっと歌っていく曲になると思うので、慣れていけばもっと素晴らしい曲になると思う。
 と思って文章を書いていたのですが、ここで衝撃の事実が…。その事実はアキバ総研さんでのインタビューから。

──レコーディングはいかがでしたか?


早見 実はこの曲は、本番のレコーディングをしていないんです。


──ええっ、どういうことですか?


早見 歌詞が上がったら、メロディとのはまり具合を確かめるためにプリプロで歌って、そこから本番のレコーディングというのが本来の流れなんですが、この曲はプリプロで歌ったものを完成版にしているんです。その時のテイクが出来がよかったというのと、デビューシングルということで凝りすぎずに、一番最初に出た初々しい声をそのまま生かそうということになって。本番はなしと決まった時は、びっくりしました(笑)。


──それはびっくりというか、すごい話だと思います。実力がないとあり得ないことです。


早見 いえいえ(笑)。ここはこう表現しようとか、技巧的なことはまったく考えずに歌ったテイクなので、もちろん改善させようとすれば、いくらでもできるんです。でも、あえてそのままにしたほうが、ストレートに純粋な歌を届けられるというのが、ひとつ意見としてあって。私も悩みましたが、ひとつのチャレンジだと思って決心しました。


出典:早見沙織、待望のアーティストデビュー。シングル「やさしい希望」は爽やかな風が吹く曲 - アキバ総研

まあつまり一回目のレコーディングということです。そりゃ慣れてないし、気になる部分が出てくるのは当然ですよね。あまりにも衝撃的でした。前述の批判的な文章を消すかどうか迷いましたが、このインタビューを知らなければ感想は変わらなかったので残すことにしました。でもこれに関しては知っておくべきだったなと思いました。ちょっと反省です。

2.ブルーアワーに祈りを

作詞:早見沙織
作曲:川崎里実
編曲:前口渉

 歌詞から伝わってくる雰囲気はこういう感じだと思う。やさしい希望と比べると少し大人っぽい。

メロディ・歌

 メロディはしっとりとしたピアノとストリングスで作られている。やさしい希望と対をなすような雰囲気である。
 歌に関しては声も出ていたし強弱もとれていたと思う。こういう曲のほうがあっているのかもしれない。

3.Bright Hopes

作詞:早見沙織
作曲:矢吹香那
編曲:前口渉
訳詞:CHIKA

 日本語の翻訳版だが一部ニュアンスの異なる部分がある。英語のほうが情報量が多く、雨=困難であることが伝わりやすい印象。太陽=希望であり、転機を示しているのだと思う。早見沙織さんの歌詞の意図を汲み取って、とても良い英訳になっていると思った。

メロディ・歌

 メロディは変化なし。
 歌に関しては、日本語版であるやさしい希望よりも良く感じた。強弱も付いているし、やさしい希望で感じた不安点が払拭されていた。レコーディング日がやさしい希望よりもおそらく後だと思われるので、その影響かもしれない。英語がうまいという印象は受けなかったが、歌うのであれば英語版のほうが良さそう。あとは、サビのリズムがとてもよかった。やさしい希望が風を受けながらゆっくりかけているに対し、Bright Hopesは飛び跳ねている印象とでも言うのだろうか。同じ曲なのに受ける印象が大きく異なっている。

レーベル会社に一言

 早見沙織さんのCDを発売して頂いてありがとうございます。赤髪の白雪姫とのタイアップもうまくいったと思いますし、早見沙織さんのファンとしてはとても嬉しいです。これからも応援していきます。
 このような素晴らしい曲を提供して頂いてとても楽しんでいる反面、大変残念に思っていることが有ります。それは楽曲の音割れについてです。ところどころに無視できないような音割れがあります。せっかくなきれいな楽曲を汚してしまうような音割れはぜひ取り除いていただきたいです。もしかするとこれは僕のただのわがままであり、技術的に難しい要素があるのかもしれません。その場合に関してはしょうがないと思って諦めますが、そうでないならぜひとも改善していいただきたいです。CDを通したアーティストの方々の素晴らしい演奏の伝達をどうぞよろしくお願いします。

まとめ

 待望のデビューシングルは成功と言っていいのではないかと思います。何を持って成功とするかは難しいですが、僕自信が楽しめたのでもう成功です(言い過ぎ)。歌だけではなく作詞でも才能を発揮された早見さんにはもうすごいの一言です。これからも応援していきます!
 最後に書きましたがレーベル会社には頑張っていただきたいです。あまり気にされてる方はいらっしゃらないのかもしれませんが、ひとつの声として受け取っていただければと思います。

 以上です。それではまた別の記事でお会いしましょう。

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