徒然もの書きぱん

適当にアニメとかについて書いてます。今期は何について書きましょうか。

アイカツ同人誌紹介No.4『眠り姫にはなれないけれど』


作品概要

タイトル 眠り姫にはなれないけれど
著者 ねぎ
Twitter https://twitter.com/td_tt_a
頒布 芸カ18(2019/02/24)
サンプル https://twitter.com/td_tt_a/status/1095270331520937984
ページ数 28(遊び紙含む)
通販 https://booth.pm/ja/items/1242949

本作紹介(ネタバレなし)

 本作は天羽まどかが、瀬名翼のドレスを初めて着た大空あかりを見るところから始まる。瀬名へのあこがれのような恋のような感情を抱えたまどかは、あかりに対して嫉妬のような感情を抱きつつも、あかりの成長を感じながら少しずつ評価を変えていく。
 瀬名にとっての「眠り姫」になれなかったまどかが、瀬名への憧れとあかりへの嫉妬を整理していく物語。

感想(ネタバレあり)

 ねぎさんの描くあかりちゃんがとても可愛くて、大空あかりの魅力のすべてを引き出せているんじゃないかといつも思います。そしてまどかの表情を活かすようなコマ割りになっており、とても心地の良い読書体験をさせていただきました。

 本作ではオデットスワンコーデ時のあかりを認識しており、そのあかりの実力をそれほど評価していないという点が非常に面白かったです。いつのまにかあかりの努力にばかりフォーカスを当てていて気づきませんでしたが、あの当時のあかりはまだプレミアムレアドレスを着たばかりでそれほど実力がなかったかもしれない。スペシャルアピールを決められるようになったばかりですし、外部の人からみたらそれほどすごいという評価にならないのかもしれないと新しい視点で見ることができました。もちろんまどかの感情が嫉妬ばかりであり、強がりのような気持ちでの発言もあったとは思います。
 そのまどかがあかりの成長を通して自分が選ばれなかったことを理解していく流れがとても美しかったです。名前の呼び方で気持ちに区切りをつけるのがとても好きでしたし、ルビでの演出も本音と嘘が両立していてたのもすっごく好きでした。ラストのあかりの光り輝く笑顔で、まどかと同様に見ているこちらも笑顔になりました。

 ねぎさんの描くスキップスの関わりは、特別ななにかが秘められているように魅力的です。素敵な一冊をありがとうございました。