徒然もの書きぱん

適当にアニメとかについて書いてます。今期は何について書きましょうか。

アニメ『アイカツ!3rdシーズン』の感想と疑問 ~アイドルとは幸せを届けること~

 こんにちは。

アイカツ3期を見終えましたのでこちらも感想を残しておきます。3期は主役が変更され、星宮いちごから大空あかりとなりました。いちごのアイカツでは見られなかった世界が見えた気がします。一方で疑問点わいたので、そのあたりについても述べます。

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大空あかりと星宮いちご

 あかりという新しい主人公になりながらも、アイカツの雰囲気を変えること無く、新しいアイカツで51話を構成していたように思う。いちごとあかりのアイカツの違いについて触れていく。

あかりが目指したいアイドルの形は、

 いちごの背中を追いかけてアイドルになったあかりだが、あかりが目指したアイドルはいちごとは異なっていた。いちごが目指したアイドルは美月であり、ソロで輝き続ける力とユニットをリーダーとして引っ張る力強さであった。それはアイカツランキング1位とソレイユ全国ツアーからも分かる。
 それに対してあかりは、アイドルになったきっかけはいちごだが最終的に目指したアイドルはいちごではなかった。理由としては誰かと共にアイカツを続けていったことからもわかる。

ソロではなくユニットとして、

 あかりがソロで活動したイベントとしては、初のソロライブとスターライトクイーンカップが印象的である。ソロライブではプレミアムドレスを纏うために奮闘し、素晴らしいステージを披露した。しかし、ソロアイドルとして活躍していく十分な力をつけて臨んだスターライトクイーンカップでは、予選落ちという結果になってしまった。
 それに対してあかりがまどかと組んだユニット「skips♪」は、屈指の人気を誇るスミレと凛のユニット「Dancing Diva」をユニットカップで破り優勝した。あかりはユニットでこそ輝くアイドルと言える。それに伴いソロで立つステージは少なくなり、ユニットで活躍する場面が増えていった。そしてスミレとひなきでユニット「ルミナス」を結成し、大スターライト学園祭に出場した。憧れのいちごにユニットとして挑戦するも、ソレイユとの差を見せつけられる結果となった。しかし神崎美月が率いていた「Tristar」と同等の人気を獲得できており、可能性を感じさせる2位だったように思う。しかし憧れのソレイユに追いつくためには足りないものを見つける必要がある。

三人でソレイユに近づくこと。

 何が足りないかを見つけるために、ルミナスも全国ツアーに挑んでいく。知名度はそこまで高くないルミナスだが、スミレとひなきと一緒に活動できる今だからこそ全国ツアーを選択する。あかりの胸にあるのは、ユニットでソレイユに並び、ソロでスターライトクイーンになること。だからこそ3人でソレイユを目標として活動し、その延長線上にソロでいちごと並び立つ自分を見ているのだと思う。
 

アイドルとは幸せを届けること

 あかりがお天気キャスターになろうと思ったのは、見てくれる人が一日の大事なスタートで元気になってもらいたいから。アイドルと同じように幸せを届けることができる仕事である。いちごが大スター宮いちご祭りの発表の際に伝えた「見てくださった方が素敵な明日を迎えられるような、そんなステージにしたい」という言葉に通じるものがある。このことから、いちごとあかりの中にあるアイドル像は一致している。あかりがいちごを見てアイドルになりたいと思ったのは、いちごのステージにそんなメッセージが込められていたのを感じ取ったからであろう。
 自分をきっかけにみんなが幸せになってほしい。そんな想いを形にするために2期であかりは努力を続けたのだと思う。あかりにとって、2期は努力編、3期は成果編になっている。4期が躍進編になることに期待。

ユニットは新しい自分

 2ndシーズンの感想でユニットについて述べたが、3rdシーズンも同様にユニットにフォーカスが当たった作品となっていた。そして最もユニットの良さを発揮していたのが「ダンシングディーヴァ」と「あまふわ☆なでしこ」である。ダンシングディーヴァは似た系統のスミレと凛のユニット、あまふわ☆なでしこは異なる系統のみやびとここねのユニットとなっていた。前者はクールさの相乗効果、後者は新しい可愛さの爆発であったように思う。
 ダンシングディーヴァはスミレのクールな歌と凛のキレの良いダンスが混ざり合っている。130話・131話では最高のパフォーマンスが披露された。そしてあまふわ☆なでしこはここねの可愛さに加え、みやびの新しい一面が見せる可愛さに圧倒された。

3期の疑問と気に入った話数の感想

疑問

 3期はユニットが中心となった話であった。あかりを中心に据え、ユニットとして新しい一面を見せることに成功していたように思う。その一方で疑問が上がったのでそれについても書き残しておく。

星宮いちごの圧倒的存在感

 1期・2期と主人公であったいちごだが、3期でもその存在感は全く薄れていない。あかりが主人公にもかかわらず、いちごが出てくると嬉しくなってしまう。過去作のキャラが登場することで作品としての魅力を上げることはよくあるが、3期はいちごに頼りすぎていたようにも感じる。いちごあっての大空あかりを印象づけるという点では良かったが、一視聴者としてはあかりがいちごに追いつくのは到底無理だと感じてしまった。
 ソレイユの存在もしかりである。ルミナスではどうやってもソレイユに追いつけないのではという不安が強くなった。もしかすると曲への思い入れがあるせいかもしれない。

ドリアカはどこへ

 3期ではドリアカはほとんど出てこない。世の中をあれだけ賑わしていたにもかかわらず、目にするのはスターライト学園ばかり。しかもアイカツ8にも選ばれない。アイドルから身を引いている美月はともかく、アイカツランキング3位のセイラが選ばれていないのは疑問が残った。作中で少しでも触れてほしい話題であった。

掃除のお兄さんから先生へ

 涼川さんが掃除のお兄さんから先生になった。話のキーになってくるのかと思いきや、特に動きがないまま3rdシーズンが終わってしまった。掃除のお兄さんとしてのつながりはいちご世代でしかなかったため、登場回数を減らさないための処置であったのであろうか。特に意味のない変更であったように感じた。

気に入った話数の感想

 これまでの感想と同様に気に入った話数を抜粋。

120話 バレンタインデー

 四葉さんがアイドルだったころに応援してくれただけでなく、シェフとなった後も応援してくれている。自分をいつまでも応援してくれていることは嬉しく、その気持ちを伝えるためにインタビューに答えていた。応援してくれたことへの感謝と、覚えていてくれたことへの感謝。ファンと四葉さんの気持ちがつながった回であった。

125話 簡単なようでいて難しい夢

 ソロとしてもユニットとしても活躍しているいちごたちの夢はソレイユを続けていくこと。同じユニットを続けていくためには、自分たちが続けたいと願い、周りからも続けて欲しいと思われ続ける必要がある。今の人気があれば簡単そうに見えるが、神崎美月が1位を守り続けていたように簡単なことではない。3人がそれを理解しているからこそ、追いかけ続けたい夢であると誓っている。

126話 本当に大切な仲間

 3人が全員スターライトクイーンを目指すということは敵にもなるということ。それを再度自覚しながらも一緒に頑張っていこう誓い合う。ソレイユの3人と同じように気持ちが通じあった仲間に近づいていっている。
 そして自分が思っている言葉を口にするというのは勇気がいる。振り絞った勇気があるからこそ想いが届く。届いた想いに胸が熱くなり、いっしょにいたいという気持ちが強くなる。3人の純粋な想いであったかい気持ちにさせてくれた。

130話 同じステージに立つことだけがユニットじゃない

 スミレの足を引っ張らないように努力する凛が無理をして怪我をしてしまう。そしてユニットとしての自信をなくしてしまう。そんな凛にスミレが想いを伝え、凛はユニットとしての覚悟を決める。今回は一緒にステージに立つことはできないけれど、ステージ以外でスミレの力になっていく。そんなスミレのステージはこれまでとは全く異なる雰囲気になっており、凛の存在を感じずにはいられな最高のダンスパフォーマンスであった。 凛が一緒に立ちたいと思えるステージをスミレが披露することができた。凛が一緒に踊りたいと思えたことがステージの成功であり、 支え合えるユニットが生まれた瞬間でもあった。
 先輩と後輩でありながら、互いの良さを尊重しあっている。3期でも郡を抜いて好きな話数である。

131話 互いを高め合うのがユニット

 130話の流れからダンシングディーヴァがステージを披露するまでを描いている。ステージに立つまでの一挙手一投足から本気が伝わってくる。二人がこのステージにかける気持ちが 緊張感と共に伝わってくる彼女たちの熱量が最高の回。
 キレッキレのダンスに最高のボーカル。ソロでも最高だったステージが、二人になることでさらに素晴らしいステージとなっていた。130話があるから光り輝く131話。

133話 近くで見ていたからこそ分かる覚悟

 まどかが天羽さんからエンジェリーシュガーのプレミアムドレスをもらう話。まどかは天羽さんがドレスを作る姿を見ており、ドレスを作るのに命をかけているのを知っている。だからこそ、まどかがエンジェリーシュガーのプレミアムドレスをもらう覚悟が伝わってきた。身内でありながらも敬意をもって天羽さんに気持ちを伝える姿がかっこよく描かれていた。身内に敬意を伝えるというのは気持ち的にも難しいが、それを真正面からぶつかっていける強さがまどかの魅力であった。

136話 世界の中心を目指す

 みやびちゃん可愛いさを知っているここねが、みやびちゃんの新しい魅力を引き出す回。みやびとここねはこれまでの付き合いから互いの良さを知っている。ここねがトップになるためにかわいいドレスを勧めていることがわかり、恥ずかしいという気持ちが強いみやびもここねを信じてかわいいドレスを着る決意をする。そして披露されたステージはふたりの可愛さがたっぷり詰まっていた。ここねが目指したユニットの姿は正しかった。あまふわ☆なでしこは正義。

138話 応援に答える

 skipsのステージの時間が迫る中、応援してくれている自分たちへの感謝を忘れない。応援してくれる人がいるから頑張れる。アイドルとしての初心を忘れないあかりの真っ直ぐさにこころが揺れ動かされた。彼女がみんなから応援されるアイドルであり、応援したくなるアイドルであること教えてくれた。
 アイドルが心を動かすのはステージの上だけではない。涼川さんの言葉に集約された回だった。

まとめ

 良い面と悪い面が出た3期だったと思いますが、やっぱり好きなアイカツでした。次の4期でいちごとあかりが作ってきたアイカツは終わりなので、気合いを入れて視聴したいと思います。4期があかり躍進編になることを信じて。
 それでは4期を見終えるまでさようなら。

アイカツ! あかりGeneration Blu-ray BOX1

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