アイカツ同人誌紹介No.1『私は普通の女の子』
作品概要
タイトル | 私は普通の女の子 |
著者 | わくぽ |
わくぽ (@wkmeeeeen) | Twitter | |
頒布 | 芸カ18(2019-02-24) |
サンプル | 【芸能人はカードが命!18】「【芸カ18】瀬名あか新刊」/「わくぽ」のマンガ [pixiv] |
ページ数 | 54 |
通販 | 私は普通の女の子(poppomen)の通販・購入はメロンブックス | メロンブックス |
本作紹介(ネタバレなし)
本作はアイドルとしての卒業を迎えたばかりの大空あかりと瀬名翼に焦点を当てています。アイドルではなくなった大空あかりとデザイナーとして活動を続けていく瀬名翼。これまでとは違う関係性になった瞬間のふたりが向き合い、そして半歩踏み出したような。そんな作品でした。
これまでを振りかえりながら、未来を見据えたふたり。次のステージへと進んでいくふたりの姿を見ることができます。
感想(ネタバレあり)
本作はどこを切り取っても最高の一言に尽きるのですが、個人的に最も印象に残ったのは最後のページでした。これほど読書後の印象に残る演出もないと思えるぐらいの素晴らしい演出でした。白黒で描かれるマンガが、一瞬で彩られていく。そんな不思議な感覚に胸がいっぱいになりました。きっと、ずっと忘れることがないと思います。
また瀬名とあかりの関係性の描き方が絶妙でした。瀬名あかはデザイナーとアイドルの絶妙な関係を描きつつも、未来のふたりについて言及していく作品が多いと感じています。本作も同様にその先をきれいに描ききっており素晴らしかったです。特にあかりと瀬名のはじめての出会いを彷彿とさせるようなシーンに、現在のふたりの関係を重ねている部分がとても好きでした。時間を経たふたりの関係性が際立っており、大人になったふたりの信頼がひとつひとつのコマから伝わってきました。
「バトンは繋がってる」
この言葉は、再録本で書き下ろされていたシーンを思い浮かべました。本編で大空あかりが渡すことのできなかったバトンの話を、このような形で描いていただけてありがたかったです。成長した大空あかりと瀬名翼の関係を見ることができて本当に嬉しかったです。ありがとうございました。