徒然もの書きぱん

適当にアニメとかについて書いてます。今期は何について書きましょうか。

見てほしいアニメ①『大正野球娘。』(2009年)

 こんにちは。

 今回は僕が好きな『大正野球娘。』というアニメを紹介したいと思います。この記事を書こうと思ったきかっけはdアニメストアで配信が開始し、久しぶりに見てみたら最高に面白かったからです。なのでこの記事を読み終わった後に1話だけでも見てもらえると嬉しいです。

時代は大正時代

 この作品は女学院に通う主人公の小梅が友人の晶子に誘われて野球を始める。晶子が野球を始めようとしたきっかけは許婚が「女は家庭に入るべき」という考え方を無意識的に押し付けてきからだ。そんな許婚を見返したい。その一心で野球を始めることを決意し、メンバーを集めていく。また、大正時代ということもあり男女ともに男尊女卑の考え方が根付いている。対戦相手の男子中学生はもちろん、女性教諭ですら女はこうあるべきという考え方をしている。このような時代背景の中、主人公たちは練習に取り組んでいく。“常識”に抗う彼女たちの姿は見ていて勇気をもらうことができた。

根性論だけではない戦略性

 野球はメンバーを9人集めることで試合ができるようになる。だからといってただ闇雲に練習するだけでは試合には勝てない。特に体格面で圧倒的に劣っているだけではなく、練習に費やした時間にも大きく差がある。そのため勝つためにはより頭を使う必要がある。そのための取り組みが12話という短い話数の中で表現されている。どうやったら点が入るのか、どうやったら抑えることができるのか。真剣に勝ちにこだわった彼女たちの努力が描かれている。
 そして説得力のある描写にしているのがアメリカ人のアンナ先生の存在である。野球に詳しい女性が少ないという時代の中で、野球に詳しい女性ということに納得感を与えている。さらに、彼女たちに野球を教えていく姿勢は立派な教育者であり指導者であった。彼女の存在があったかこそ、最短ルートで強いチームをつくり上げていくことができた。

要所で魅せるギャグ

 彼女たちはボールを触ったことがないため最初はボールを上手く捕れなかったり投げれなかったりもする。そんな姿を嫌味にならない程度にギャグ調で表現している。それ以外にも、練習に疲れ果てて家に帰宅する様子や現状を無表情で乗り切る様子などなど。各所に笑いが散りばめられている。
 野球に真剣に取り組む彼女たちと女子中学生として生きる彼女たち。その両面を適度に魅せることができていたのは、この作品のギャグが作品の雰囲気をシリアスに走り過ぎないように調整していたからだと思う。終始、キャラクターや背景の作画にあった雰囲気を作り出していた。

根底にある恋愛模様

 そして欠かすことが出来ないのが恋愛要素である。晶子が野球を始めたのは許婚に認めてもらいたいという欲求が根本にあったからである。女性を無意識的に卑下する許婚に自分の考えを聞き入れてもらいたい。もっと自分を知ってもらいたい。許婚のことが好きだからこそ、あそこまで努力することが出来た。
 恋愛という最もわかりやすい要素があったからこそ、野球を始める動機にも違和感がなかったし、キャラクターと視聴者で最終目的を無理なく一致させることが出来た。ほのかな精神的なつながりを感じられた。

今のアニメを支える声優陣

 最後にこのアニメは現在(2016年)から見て7年前の2009年の作品である。今は中堅としてアニメを締める立場の声優たちが多く出演している。懐かしさを感じるとともに、このメンバーだからこそつくれた空気感というものが感じられる。特に伊藤かな恵さん・中原麻衣さんの良さが存分に出た作品だと思うので、ぜひぜひ視聴してもらいたい。



ネタバレしないように簡単に作品の紹介をしてみました。見たことがない人は初めて、見たことがある人はもう一度視聴してみてはどうでしょうか。大事なことを教えてくれる一作になることでしょう。

大正野球娘。 Blu-ray BOX

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浪漫ちっくストライク

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  • アーティスト: 小笠原晶子(中原麻衣),川島乃枝(植田佳奈),宗谷雪(能登麻美子)鈴川小梅(伊藤かな恵),鈴川小梅(伊藤かな恵),小笠原晶子(中原麻衣),川島乃枝(植田佳奈),宗谷雪(能登麻美子),rino,大久保薫
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ユメ・ミル・ココロ

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