アニメ『赤髪の白雪姫』14話(2クール:2話)の感想と今度は主役のゼン
こんにちは。
赤髪の白雪姫14話が放送されて約一週間が経ちました。今更ながら感想をアップしたいと思います。
先週の感想はこちら。 www.palepalette-blog.com
感想
いつもとは違ってドレスの白雪
白雪といえば、薬室の制服かワンピースタイプの服を着ていることが多い。今回は夜会の練習ということも会ってドレスを着ており、馬子にも衣装とまではいかないが、いつもよりどこか慎ましやか雰囲気がある。とてもかわいらしい。
相性の悪いオビと巳早
カズキを探す二人だが、相性はどうも最悪の様子。ふざけた様子もなく真剣なオビとまじめに探す気のない巳早。普段ならおちゃらけているのはオビという印象だが、オビがおちゃらけるのは心を許した相手にだけのようだ。こんなにピリピリとしたオビを見るのははじめてかもしれない。
それにしても、オビが巳早に対して啖呵を切っている場面は普段からは想像できないような威圧感が漂っている。白雪がピンチで少し焦っているのと、巳早が好きになれずピリピリしているせいだろう。
足を休めながら練習を続ける白雪
タンバルン行きまで時間がないため、無理をしながらも練習を続ける。ゼンのため、ゼンとの関係を続けるために失敗できないからこそ、彼女は全力で夜会に向けて取り組んでいる。
彼女ならゼンとの関係がなかったとしても全力で取り組んでいただろう。けれども、二人の関係がかかることによって気負う部分もある。その気負いが彼女を突き動かしているのだろう。
手がかりが無く焦る二人
ゼンもオビもカズキの手がかりが無いまま白雪出発の日が来てしまったことに、心配の色を隠せない。ゼンは白雪がいなくなってしまう夢まで見る始末。たった一人のカズキという人間にそこまで恐怖している。それだけ白雪の身の安全を考えての心配だろう。
茶化されても動じない木々
オビがミツヒデと木々の関係を茶化しても、木々はミツヒデほど極端な反応は示していない。ミツヒデはどこか悟られないように返しているのに対し、木々は笑みすら見せている。この余裕そうな笑みは木々のポーカーフェイスなのだろうか。
白雪が心配で心配で仕方がないゼン
体を動かさないと落ち着かないゼン。ゼンは白雪が心配で、何も出来ない自分を沈めようと体を動かす。オビが勝負に勝って白雪の護衛として付き添うということは、ゼンが認めて仲間になったオビが白雪を守るのに有効な一手であることを示す。ゼンはなにもできなかったわけではなく、頼もしいオビという人間を仲間にしたことを実感する。勝負の後にゼンがどこか晴れやかな表情をしているのは、白雪を心配する気持ちがなくなったわけではなく、信頼できる仲間がいたことに気付かされたのではないかと思う。
性を意識した珍しい場面
白雪とゼンはこれまでとても健全な関係を築いてきた。健全というよりは互いの身分の差を意識し、間違いが起こらないように避けてきたというのが正しいかもしれない。そんな関係において、白雪はゼンを無意識のうちに部屋に招き入れようとする。ゼンはその行為が客観的にどういう意味を持つかを考えて別の部屋を提案し、白雪はまずったというような表情を見せる。
ここで言いたいのは、白雪とゼンはちゃんと男女を意識しているということ。ここまで仲良くなっておきながら、互いの距離感を履き違えない彼らは、どこか不気味さすら感じる部分がある。でもそうではなくて、お互いに意識した結果が今の距離感であり、互いに男女の関係を意識していない。この一場面で、ゼンと白雪が、より人間らしく見えた。
そして距離感を保ちつつも、お互いに近づきたい気持ちがあるということ。白雪の背中を見つめて気持ちが抑えられないゼンと、ゼンに抱きしめられて安心する白雪。少しづつ少しづつ近づいていくどうすることの出来ない気持ちを、ひとつずつひとつずつ形にしていく。それが白雪とゼンにとってのささやかな幸せであり、これからたどっていく未来なのだろう。
自分から行きたいと言ったとは言えないオビ
白雪の護衛として立候補したのはオビだが、オビはそれを自分の口からは伝えられない。ゼンが既に伝えているなら恥ずかしさもないだろうが、そうでないなら少し恥ずかしい。それか白雪への好意を隠すための行為だったのか。その辺りはなんともよくわからない。
3話以来見ることのなかった組み合わせ
オビとハルカ侯の組み合わせ。なんだろうこの安心感。お互い会いたくなかったのに会ってしまった居心地の悪い感じ。背筋の伸びたオビが見れるのはもしかするとここだけかもしれない?
少しでもゼンを感じていたい
予定では一週間で帰ってこられる旅だが、その間ふたりは会うことが出来ない。それにもしかすると予定の期間では帰ってくることが出来ない。白雪はそんな不安に縛られており、少しでも勇気を得たいのだろう。ゼンの名前を呼ぶだけで気持ちが落ち着く。そんな白雪なら、交わした約束はもっと力を与えてくれるだろう。
思わず声を漏らすオビ
自分があげた髪飾りをしていたら、そりゃ声だって出ますよね。恋人同士とかならともかく、そういう関係ではないオビがあげたもの。すごく嬉しいだろうし、お礼も言いたいだろうけど、それは言えない。言えないからこそもどかしい…。
久しぶりのタンバルン
久しぶりに見た街並みは相変わらず綺麗で、白雪にとっては懐かしさと共に嬉しさも会っただろう。薬師をやっていたこともあり、街の人とも良い関係を築いていた。そんな街に帰ってくることができたのだから、嬉しさも人一倍だろう。
らしくない、らしくないラジ王子。
出迎えてくれたラジ王子はどこか大人びていて、今までのわがまま全開な頃とは大違い。なんだこれは、心を入れ替えたのか?と勘ぐってしまう。白雪もどこかそう感じている様子。
いざ入城してみるといつも通りで安心した。これだよ、ラジ王子はこの間抜けっぽいというか言いたいことを上から目線で言い放つ、この感じがいいんだよ。白雪との関係も改善しており、王子としての自覚が芽生え始めたことは素直に喜ばしい。最後のドヤ顔のところで空気をぶち壊しにしてるラジ王子、嫌いじゃない。
この話数でとてもよかったところ
ゼンとオビが対戦するときの劇伴による演出
戦闘開始タイミングは音量を抑えて役者の声が栄えるように、そしてゼンの一歩と同時に音量を上げて対戦時の迫力を後押ししている。木と木がぶつかり合う張り詰めた音も緊張感を演出しており、見入ってしまうシーンとなっていた。
タンバルン入城時のオビがイケメン
ラジ王子に挨拶するときの彼がイケメン過ぎる。こんな人いままでいませんでしたよ??
サブタイトル「守る瞳、進む瞳」
これは見方によって色々意味を持ちそうですね。ここでは瞳という言葉に注目したいと思います。この話で印象的なのは、城から出る際の白雪とイザナです。あれは自分の力で進もうとする白雪と、それを見守る(眺める?)イザナという構図でした。ふと考えていておもしろいと思ったのは、白雪にとっては(関係的に)進むだけではなく(物理的に)戻っているということです。
白雪にとっての物語が始まったタンバルンへ立ち返る。それが新たな物語の始まりになっており、白雪にとって唯一の懸念材料であったタンバルンへ帰れないという問題を解決できるチャンスであるということ。彼女にとってタンバルンが悪い土地でなかったことは1話からもわかります。タンバルンとクラリネスの両方が大切な彼女にとって、このチャンスがどう生かされていくのか。それを期待しながら次回を待ちたいと思います。
赤髪の白雪姫 第14話
原作:あきづき空太
脚本:和場明子
絵コンテ:古川順康
演出:江副仁美
制作:ボンズ
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