徒然もの書きぱん

適当にアニメとかについて書いてます。今期は何について書きましょうか。

ラノベ『冴えない彼女の育てかた』8巻の内容予想|冴えカノ 考察

はじめに

 こんにちは。

 6月20日に発売になる冴えない彼女の育てかた8巻の内容を予想してみようという企画です。当たるわけ無いと思ってる方も多いと思いますが、僕も当たらないと思ってます。まあでも当たったら嬉しいぐらいの気持ちで書いていきますのでどうぞよろしくお願いします。

 8巻の感想・考察も書きましたのでよかったらどうぞ。www.palepalette-blog.com

追記(2015/06/08)

 あらすじがもう一つあるようですのでそちらの方についても考察しなおしました。

7巻で考慮すべき内容

 本章では7巻において重要であると感じたポイントを抜粋する。8巻に関係するかしないかは考えておらず、とりあえず今後重要になりそうなポイントを書く。

伊織のセリフ

夏には出なくても、続けろよ? サークル
その場所を、ちゃんと残しておけよ?

 このセリフは詩羽と英梨々が引き抜かれることを知っている伊織が、何も知らない倫也に言ったセリフである。サークルがなくなってしまっては、出て行ったふたりが帰ってくる場がない。そのため夏コミには出なくても冬コミには登録し、サークルを存続させろということを伝えている。
 このセリフは最終的な展開に絡んでくるものであり、商業展開を終えて時間ができた詩羽と英梨々がblessing softwareに復帰することを暗示している。丸戸先生のことだから絶対に両方は復帰しないであろう。

加藤の立ち位置

 倫也と和解し、これからのblessing softwareを支える役割になる。7巻以前もスクリプトの修正などを行っており、このサークルにとっては無くてはならない存在である。それに加えて、加藤はこのサークルのメインヒロインであり、そのポジションはこれ以降も変わらないと推測される。倫也の書いた企画書からメインヒロインは叶巡璃であり、タイトルは冴えない彼女の育てかたの育てかたと題された。これからが本編であり、今までのは序章。WA2を感じた。

美智留の役割

 7巻においては美智留は全くと言っていいほど登場していない。7巻はキャラクター間の関係性が一気に向上した巻であるため、美智留だけが取り残されてしまったような雰囲気すら感じた。
 本来、美智留のポジションとしては才能を持て余した素人である。サークル活動をしたこともなく、企画というものも理解していないのではないかと思われる。ゲームをプレイしてそれに合うと感じた音楽を作っているため、その功績は大きい一方、苦悩している姿が描かれていない分だけキャラクターがうまく感じられていない。美智留の評価が安定していない点はそこなのではないかと思われる。そのため8巻以降では美智留が曲作りに苦悩する場面が描かれるのではないかと考えられる。

出海の存在

 英梨々がいなくなったあとの原画を担当することは間違いないと思われる。倫也の中で出海は英梨々に次ぐ実力を持っており、期待値としてもかなり高い。

クラス替え

A組:加藤
F組:倫也、英梨々

 倫也が加藤と離れることで発生するメリット・デメリットは特に内容に感じられる。倫也と英梨々が同じクラスになることで発生する問題は、幼なじみとしての距離感について、blessing softwareの内情についてである。

幼なじみの距離感

 倫也と英梨々は互いの関係をずっとひた隠しにしてきた。しかし、心が弱っていた7巻ではどうどうと学校に登校する場面も見られた。これは倫也が英梨々を大切な幼なじみとして接していたからであり、英梨々もそれを望んだからである。
 7巻終盤では元気を取り戻した英梨々が今後も学校で倫也に接するかどうかは分からないが、7巻以前までの(=自信がついた)関係性を保とうとするのであれば話さない関係を選択することであろう。

blessing softwareの内情

 原画担当から抜け、出海がおそらく原画担当になる。それに加えて、今まで目の届くところにいた倫也がサークル内でどのような行動をとっているかが確認できなくなる。そのことによる英梨々の心配事が増え、それに付随するエピソードが描かれる可能性がある。

あとがき

ついでに言えば作風もしれっと元に戻りますので、

 これは倫也視点のストーリー展開が増えることを指しているのだと思う。7巻では視点が変わる場面が目立ったように感じる。そのような視点変更はなく、あくまでも倫也視点に戻るということであろう。

第二部以降も『あの二人』の出番が減るとか思い出に変わるとかそして三年年後とかそういうことは全くありませんのでその辺は安心してお待ちいただければと思います。

 というわけで英梨々はともかく詩羽先輩もしっかりと出てくるようですね。どのような登場の仕方をするのかは不明ですが。

まあ、それよりも、やっと主戦場に踊りでた某後輩が今度こそ本当に目立てるのかのほうが深刻な問(さらに略)。

 という文章から分かる通り、出海ちゃんがどう絡んでくるかが大きな問題。他のキャラクターと比較した際、他のキャラが濃すぎる。出海ちゃんが薄いのではなく他が濃い。


以上が7巻から読み取れる内容である。

8巻あらすじと表紙とわかること

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新学期開幕! 新たな仲間とともに、倫也は走り出……あれ!?

出海という新たな仲間を加え、新たな目標へと向かい始めた新生blessing software。一方、どんな神の悪戯か、倫也と同じクラスになってしまった英梨々は彼らの様子が気が気でないようで……?
http://www.fujimishobo.co.jp/bk_detail.php?pcd=321409000031

新学期開幕! 新たな仲間とともに、倫也は走り出……あれ!?

 新学期を目前に控えたあの日、かつての「blessing software」は
終わりを迎えた。そして新学期、俺たちは新たなメンバーを迎え、
新作ゲーム製作のため、再び走り出そうとして――
「大丈夫です先輩。あんな女のことなんか、すぐに忘れさせてあげます」
「…………出海ちゃん?」
 ――コホン。だが、まだ手探りなまま始動した新体制に、少しずつ、
しかし致命的な綻びが見えはじめてしまい……!?
「よろしくお願いします! えっと、先輩の小姑さんっ!」
「あんた喧嘩売る才能あるよねぇ、トモのコバンザメちゃん?」
 ……えっと、今度こそ空中分解しないよな大丈夫だよな?
http://www.fujimishobo.co.jp/novel/fantasia.php

表紙から

表紙が加藤であること

 加藤が表紙になったのは7巻だけであり、連続での表紙となる。これまでの表紙になった巻で共通しているのは、倫也がその巻で才能を認めたキャラクターであることだ。1巻はこの考えから外れるが、それ以外の巻には当てはまっていると考えられる。加藤の才能はスクリプトを書く力メインヒロインとしての力調整役としての力である。スクリプトにバグが見つからなかったことについては7巻で述べられている。したがって、8巻の内容は加藤のメインヒロインとしての力か調整役としての力について焦点が当たるのではないかと思う。メインヒロインとして作品に貢献するには概観が固まっていないため、8巻では全員の心を手玉に取っている調整役としての力を発揮し、サークルをまとめていくのではないかと思う。

加藤の服装

 7巻最後の加藤の服装とは異なっている。同じ服装をしないというのが加藤のアイデンティティであるため、当たり前ではあるか…。共通しているのは白いベレー帽である。白いベレー帽は1巻と7巻にしか登場しておらず、始まりと終わりを表している用に感じる。したがって、二部が始まることを揶揄しているだけであると推測される。

絵のタッチ

 表紙の絵がどことなくいつもと違う。7巻の挿絵に近い絵柄になっているような気がする。個人的にはこっちのほうが好み。絵柄は倫也の中の加藤の心境とリンクしており、加藤の心がゲームに対して熱いものであることを知ったからこそ、加藤の姿がやわらかく描かれているのではないかと思う。フラットだった存在が、感情のある人間になったからこその柔らかさ。

タイトルの書き方

 また、表紙のタイトルの書き方が変更になっている。参考に二巻の表紙の画像を添付する。
 数字に着目すると変わっているということがわかりやすいというコメントをいただいたため二巻に変更しています。

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あらすじから

新学期開幕! 新たな仲間とともに、倫也は走り出……あれ!?

 何かハプニングが起こり、サークル運営ができない状況にあると考えられる。起こりうるハプニングとしてはクラス替えか、サークル運営のどちらかであると考えられる。クラス替えについてついてはもう一方のあらすじから匂わされているため、こちらの文章はサークル運営を指していると考えられる。
 サークル運営の問題として考えられるものを列挙する。

  1. 出海と英梨々の原画問題
  2. 美智留の音楽担当問題
  3. 加藤のディレクター問題
  4. 倫也のシナリオ問題
  5. (new)出海とメンバーの仲違い

いろいろと列挙したが考えられそうなのは倫也のシナリオ問題である。倫也が詩羽に並ぶようなシナリオが書けずに苦戦するという未来が最もありそうな形であるように感じる。まるまる1巻と似た内容になってしまうが、前回と異なるのは1度シナリオを書いた経験があるということだ。シナリオを書いた経験により、文章を吐き出し、それを推敲し、形にしていく。その過程を知っているか知っていないかの差は大きいように感じるが、問題となるのが詩羽と同等のメインシナリオを倫也が作れるかどうかということである。
 倫也の今作にかける思いは前作を超えた伝説の作品を作ることである。その野望を実現する力が足りていないのは明らかでそれに苦悩するのは目に見えている。加藤の言うとおり、

それ成り立つの? 量的にも能力的にも。

という文章がそのまま問題になった形だろう。

倫也と同じクラスになってしまった英梨々は彼らの様子が気が気でないようで……?

 倫也と同じクラスになってしまった英梨々は、倫也が目に入ってしまうためサークルのことを忘れようと思っても忘れられないのは仕方がない。そのためゲームの制作に注力できず、詩羽にどやされる未来が最も可能性として有りそうである。その反面、詩羽はシナリオの出来、ペースともに問題ない分、学校の様子を英梨々に聞いているような未来が想像できる。

2つ目のあらすじについて

 また追加されたあらすじから分かる通り、出海とメンバー間で闘争が起こりそうな予感。

「大丈夫です先輩。あんな女のことなんか、すぐに忘れさせてあげます」

に関しては、いなくなった人を指しており、同じ原画担当であった英梨々を指していると思われる。前は詩羽とは濃い絡みがなかったからだ。

「よろしくお願いします! えっと、先輩の小姑さんっ!」
「あんた喧嘩売る才能あるよねぇ、トモのコバンザメちゃん?」

に関しては、前が出海、後が美智留であるように感じた。VITA版のゲームをプレイしていると出海と美智留は仲が良く喧嘩なんか起らないだろうな―と思っていたが、あらすじを読む限りでは喧嘩が起ってしまう様子。したがって、内容には出海が入ったことによるメンバー間のいざこざは間違いなく入る様子。

以上を踏まえた内容予想

 起こりうる話としては、

  1. 出海の参入による美智留とのいざこざ
  2. メンバー間のいざこざを加藤の力を借りて収束

に加えて、

  1. 倫也のライターとしての実力の問題
  2. 同じクラスになった英梨々のゲームの進捗問題
  3. 英梨々の進捗をどやし、倫也のライターとしての展望に期待する詩羽
  4. 純情ヘクトパスカルの進捗について文句を言いいつつ心配する町田さん
  5. 詩羽からアドバイスをもらい方向性を見出す倫也

ぐらいになるのではないかと思う。二部一巻目ということもあり、町田さんや紅坂も登場するのではないかと思う。
 自分で書いていて気になったが、美智留と加藤はサークルに対して貢献している割には、問題を持ち込んだことやプレッシャーを受けている描写が全く描かれていない。美智留は性格的にそういうのを感じさせない才能があるのではないかと推測されるが、加藤においては悩んだり苦しんだりしているはずである。それらの描写が全くと言っていいほどない。加藤について深く踏み込む話が二部ではあるのではないかと思う。
 また、このあらすじだと美智留に関しても同様に踏み込む巻がありそうである。才能のある素人という言葉を使ったが、美智留の最終的になりたいものについては記載がなかったように感じる。そのためそこを掘り下げた話がいつかある気がしている。

まとめ

 簡単にではあるが7巻からの重要な内容と、8巻の予想、今後の展望について簡単にまとめました。8巻では大きな舵取りはできないと思うので、少し地味な内容になるのではないかと思います。 あとこの作品のゴールは、倫也と誰がくっつくか? なのかな。そこがまだわかっていないというか、ハーレムものに見せかけただけの作品になる気がしてならない。どちらで終わってもいいのだけど、どう終わるかがいまいち想像できてない段階です。
 全く関係ないのですが、やっぱり7巻の挿絵のタイミングが絶妙だった!!恋メトのセリフを借りるならば、

作者とイラストレーターの意図通りタイミングで、文章と挿絵が混ざり合う瞬間に対峙したのか?

対峙した結果が号泣でしたね。加藤が上を向きながら自分の心の表れを涙を流している姿で表現する。本当にこのセリフのとおりに、文章と挿絵が混ざり合う瞬間を作ってくれた丸戸さんと深崎さんには感謝してる。めっちゃ感謝してる。これからも最高の作品を作り出していってください!!
 あとあくまでも予想記事なので、「当たってねーじゃねえかよ!!」とか言わないでください。泣きます。

 というわけで以上です。それではまた別の記事でお会いしましょう!!