徒然もの書きぱん

適当にアニメとかについて書いてます。今期は何について書きましょうか。

俺ガイル2期10話の感想と考察と葉山のセリフの意味|やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続

はじめに

 こんにちは。

 10話も良かったですね。今回も内容のまとめと感想・考察を別の記事として出したいと思います。一つの記事に画像とかを載せすぎると重くなってしまうので…。
 こちらは感想・考察になります。主観全開予測全開で書いています。いつもどおり、どんどん皆さんと一緒に考察していければと思っています。
 それでは始めますー!まとめとこの記事の両方を開きながら見るのがいいと思います。www.palepalette-blog.com

追記(2015/06/06)

 なぞなぞの考察を追記しました。そういえば書いてなかったので。

10話の感想・考察

葉山の発言の意味

 冒頭の発言。

隼:いろはには悪いことしたな。
八:罪悪感持つぐらいなら、振らなきゃよかったのに。
隼:無理だよ。分かってるくせにそういうことを言うのは性格悪いな。いろはの気持ちは素直に嬉しい。でも違うんだ。それはたぶん、俺じゃなくて。君は凄いな。そうやって周りの人間を変えていく。
八:は?なんだよ急に。
隼:違うよ。言っただろ。俺は君が思ってるほどいいやつじゃない。君を褒めるのは、俺のためだ。
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気になったセリフを以降で考察する。

分かってるくせにそういうことを言うのは性格悪いな。

 葉山は八幡が自分が振った理由がわかっていると答えた。その理由とは、クラスの関係を保つためだ。述べられてはいないが、葉山は優美子が自分に好意を持っていることに気づいている。そのことを同様に八幡も知っているのであろう。だからこそ、いろはと付き合うという選択肢は、あのグループの崩壊と等しい。葉山は修学旅行でも述べられたとおり、あのグループに対して深い思い入れがある。戸部の告白を阻止しようとしたのと同様に、自分の恋愛によってグループがなくなってしまうのが嫌なのであろう。もちろんいろはに対して好意を持っていたと思うが、比較としてグループへの思いが勝っただけにすぎない。

いろはの気持ちは素直に嬉しい。でも違うんだ。それはたぶん、俺じゃなくて。

 でも違うとは何が違うのか。それはいろはの気持ちだ。いろはは葉山のことが好きだからこそ告白した。だが、いろはが好きなった葉山はどういう人間なのであろうか。葉山は他人に本心をいうことはなく、常に隠して生活している。そのため、本心の隠された偽の葉山を好きになったのであれば、本当の葉山が好きになったわけではないと葉山は感じているのだ。またそれはいろはも同様で、いろはも本心を隠し、可愛い後輩を演じて生活している。そのことに葉山は気づいており、本心を明かすことのできない関係では付き合えないと考えているのかもしれない。
 それを踏まえ、「それはたぶん、俺じゃなくて。」というセリフ。これは告白をし、幸せになれるのは自分に告白して付き合うことではないと考えている。八幡こそがいろはの本心を聞き、それを尊重して行動した。その過程を知っているからこそ、いろはは自分ではなく八幡と付き合うことが正しいと考えている。

君は凄いな。そうやって周りの人間を変えていく。

 この発言の意味は八幡によって変化していった雪乃といろはを指していると思われる。葉山は周りの人間をよく見ており、ふたりの変化に気づいたのであろう。雪乃に関してはディスティニーランドでの様子。いろはに関しては告白を経てであると考えられる。
 自分が見せてもらうことのできなかった一面を見ることのできた八幡だから変えることができた。葉山は周りとの同調はうまいが、そこから関係性を発展させることができず、変化を生み出すことができない。それができる八幡への嫉妬も含まれているように感じた。

俺は君が思ってるほどいいやつじゃない。君を褒めるのは、俺のためだ。

 この発言はとても重要であるように感じた。この言葉の意味は、八幡の力によって自分へ還元されることへの期待を示している。葉山は八幡が人の心理を理解し、その人間を変化させることのできる人間であるということを知っている。そのため、自分の身近な人間を変化させ、その恩恵を受けたいと考えているのではないかと思う。では変化させたい相手とは誰か?

  1. 自分の好きな相手
  2. 自分自身

この二通りであると感じた。

  • 自分の好きな相手

 これまでの言動からすると、葉山の好きな相手は雪ノ下陽乃雪ノ下雪乃であると思われる。このふたりは千葉村での発言にあったイニシャルYの条件にも当てはまっている。
 陽乃である場合、葉山が陽乃と対等な立ち位置を獲得することで関係を築きたいと考えているのではないかと思う。陽乃の影響力は絶大で、見ている限り葉山は相手にされていない。相手にされるためには陽乃と同等の影響力を持ち、更に陽乃に自分の価値を認めさせなければならない。そのことを自分だけでは達成できないため、八幡の力を借りて達成したいと考えているのではないかと思う。
 雪乃である場合、雪乃と陽乃の関係を再構築することが必須となる。今の状態では雪乃は陽乃と対等ではなく、陽乃への恐怖心が優っているのように感じる。デスティニーランドの雪乃の発言にもあったとおり、雪乃は八幡に救って欲しいと願った。これは陽乃と母との恐怖からの、トラウマからであると考えられる。それを開放することで陽乃との関係を回復し、自信を取り戻した雪乃と仲良くなりたいと考えているのかもしれない。

  • 自分自身

 葉山は自分の上っ面だけの性格を自分で嫌っており、そんな自分を変えたいと感じているのかもしれない。2期では葉山の葛藤に焦点が当たる場面もあり、自分が嫌いな自分を変えてくれるのではないかと期待しているのかもしれない。

心を開いたいろは

 やはり奉仕部部室での八幡の発言を聞いていたようだ。この二つのセリフはこころにグッと刺さった。

私も、本物が欲しくなったんです。
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忘れませんよ。忘れられません。だから今日踏みだそうと思ったんです。
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本物を求めた八幡の言葉に影響を受けたのは、雪乃と結衣だけではなかった。いろはも八幡の言葉に感化され、本物の関係を築くために告白したのだ。葉山への好きという告白八幡への私も本物がほしいという告白。このふたつの告白をいろはは勇気を持って伝えたのだ。
 もうひとつ気になるセリフが

ごめんなさいまだちょっと無理です。

である。告白してもいないのに断られるこのセリフは今までも何回か出てきた。
5話「ごめんなさい無理です好きなひとがいるので。」
7話「ごめんなさい年上結構好きですけど無理です。」
これらのセリフと比較すると分かるのだが、だんだんと距離が縮まってきている。特に今回のセリフからは信頼すら感じた。
 最後の、

責任とってくださいね。
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はずるいでしょ。ずるいですはい。

生徒会長として決断を下すいろはとそれについていく生徒会役員

 海浜幕張高校との会議において積極的に発言するいろはと副会長の姿が印象的だった。今まで先頭に立っていたのは八幡だったが、初めていろはが前に立ち、それについていく生徒会役員の構図が生まれた。いろはの成長と役員からの信頼が感じ取れた。
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八幡と雪乃の熱弁

違うな。自分はできると思いあがってたんだよ。だから、間違っても認められなかった。自分の失敗をごまかしたかったんだろう。そのために策を弄した。言葉を弄した。言質をとって安心しようとした。間違えた時、誰かのせいにできたら楽だからな。

八幡は奉仕部での失敗を振り返り、自分がとった行動を言葉として並べた。自分の失敗、後悔、反省。それらがこのセリフから読み取れた。また、語る八幡を見る結衣と雪乃が印象的であった。f:id:palepalette:20150605235943j:plain

さっきからずいぶんと中身の無い事ばかり言っているけれど、覚えたての言葉を使って議論の真似事をするお仕事ごっこがそんなに楽しい?曖昧な言葉で話した気になって、分かった気になって、何ひとつ行動を起こさない。そんなの前に進むわけがないわ。何も生み出さない、何も得られない、何も与えない。ただの偽物。
これ以上、私達の時間を奪わないでもらえるかしら。

同様に雪乃も今までの自分の生き方を振り返り発言している。わかるものだとばかり思っていた。待っているだけだった。本物を得るために行動した八幡を見て、自分も行動することで偽物ではなく本物を手に入れたいという意志を感じた。

八幡の行動によって得られた新しい関係

 会議終了後、いろはが八幡と雪乃に注意している。今までのいろはは他人の顔色を伺い、八幡を除いて他人を否定することはなかった。しかしこの場面では、自分から八幡と雪乃に対して発言をしている。八幡が行動したことによりいろはを勇気づけ、この関係が生まれた。この画像は奉仕部の構図を表した一枚である。
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折本の真意

 葉山の一件以降、折本は八幡の扱いに気を使うようになった。いろはとの遭遇が良い例である。八幡をつまらない人間として見いていた自分に気づき、もう一度しっかり見つめようとした。その結果が、恋人としては無理だが、友達としてはありという発言だったように思う。
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総武高校生徒会長 一色いろは

い:あーあーあーもう。絶対やばいですよ―。
八:シナリオはよくかけてたし、そんなに心配いらないだろ。
い:シナリオはうちの書記ちゃんが頑張ってくれましたから。それに先輩が…。
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い:ああそうだー!私もう皆のとこいきますねー!あ、最後のタイミング、副会長と確認しておいてくださいねー!それと、ケーキの方もよろしくです!
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八:了解。会長。
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 生徒会長として初めての大役であったクリスマス合同イベント。このイベントは八幡がいなければ成功しなかったし、奉仕部がいなければ成功しなかった。だからこそ八幡には本当に感謝しているのだ。その気持が伝わってきた。ステージに向かういろはの背中が眩しく、本当の意味で生徒会長になった瞬間であった。しっかりと指示出しも行えるようになり、誰が見ても文句の言うことのない立派な生徒会長だ。

クリスマス合同イベントの詳細

 映像を見る限り海浜幕張高校は楽器演奏、総武高校は小学生による演劇だった模様。川崎や材木座だけでなく、海老名や葉山や三浦も手伝ってくれたのかもしれない。両校を見る限りイベントは成功であったように見えた。また生徒会長のふたりの動きは的確であり、ふたりとも良き先導者であるように見えた。特に玉縄は全く使えないやつだと思っていたが、手の動きと発言以外はかなりまともなようだ。

鶴見留美の救済

 8話での奉仕部への依頼の際に、鶴見留美を助けるという項目があった。どのように解決したのか。
 八幡は留美に演劇に参加させることで友人をつくるきっかけを与えようとした。それがこの10話のクリスマスイベントの前だ。千葉村の際の留美とクリスマスイベントの留美の違いはいじめられていないことだ。あの時はまわりの女子にいじめられており、いじめられている子と友達になるというのは周りからすると厳しいものがある。しかし今回そのような描写なく、クリスマスツリーの飾り付けにも参加しに行く姿勢を見せていた。したがっていじめ問題は解決したと見て良い。
 しかし友達がいる様子もない。これは単純にきっかけがないのだ。クラスも冬の終盤に差し掛かっており、あたらしい人間関係が生まれる時期ではない。したがって新しい関係を作るにはきっかけが必要である。それがこの演劇だ。演劇の主役に当てることでこの演劇に参加したメンバーと話すきっかけもでき、友達になるチャンスが生まれるのではないかと思う。ここで留意しなければならない点が、失敗してはいけないということだ。イベントにおける失敗は、相模が示したように大きな遺恨を残す。留美は感情を隠すことに長けており、演劇という題目において失敗する確率が低いと判断したからこそ、八幡は留美を演劇に誘ったのではないかと思う。

奉仕部3人の距離感

 久しぶりに雪乃が紅茶を入れている。これを持って奉仕部の冬が終わったのではないかと思う。八幡が湯のみをもらったこともそうだが、結衣と雪乃の距離が1話の時よりも近づいているようにみえる。1話の時点よりも仲が進展していることが分かる。
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なぞなぞの意味

雪:まだ依頼は終わってないでしょう。あなたの依頼、受けるって言ったじゃない。
結:私はわかっちゃったな。ヒッキーはわかんなくてもいいかもね。

この言葉の意味は8話を振り返れば分かる。八幡の依頼は二つある。
ひとつは生徒会の手伝い。もうひとつは八幡の本物を探すことである。この二つが終わってこそ依頼終了であり、終わっていないということは依頼はまだ終わっていないということだ。
 八幡の本物は相手を理解できるようになること。雪乃と結衣が気づいているかは分からないが、その八幡の本物を見つける手伝いをしようと決めているのである。それを伝えるための描写であった。

八幡の教訓

もしも、願うものを与えられるのなら、欲しいものがもらえるのなら。やはり俺は、何も願わないし、欲しない。与えられるものも、もらえるものも、それはきっと偽物で、いつか失ってしまうから。だからきっと、求め続ける。

自分で行動した先に本物があり、その本物を手に入れたからこその発言である。欲することと求めることは違う。欲することはただ待つこと。求めることは行動すること。そのことに気づいたからこその今の奉仕部である。

激しく攻める結衣と静かに攻める雪乃

 雪乃の誕生日プレゼントを買いに行くことをきっかけにデートに誘う結衣と、電車の揺れに備えるために袖を掴む雪乃。このふたりの八幡への攻め方は全く異なっているが、ふたりが八幡を気に入っている気持ちは同じである。
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結衣とのデート

 どうでもいいが、このシーンは絶対にディスティニーランドのことを思い出している。ヒッキー君がほしい物はなにかな?
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 ひとつ気になったのが、メガネを見ているのシーンである。八幡がPC用メガネを見ていたのだが、誰を意識してみていたものなのだろうか? 八幡のまわりにはPCをつかている人はおらず、唯一出てきたシーンは生徒会選挙の際のアカウント作成の場面である。自分用にチェックしていたのだろうか?
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雪乃が陽乃の言われるがままに来た意味

 雪乃は陽乃に苦手意識があり、陽乃からの電話もすぐに切ろうとしていた。しかし八幡がいることを知りやってくる。なぜ雪乃はこの場にやってきたのだろうか? おそらく八幡が気になるからだ。八幡が陽乃になにかいらないことをされないかが心配だからこそ来たのだ。行かないといえば不利になる状況を作られるかもしれない。それが不安だからこそ来たのではないかと思う。

雪乃のトラウマ

 雪乃のトラウマは間違いなく陽乃と母によるものである。助けを求める雪乃が初めて描かれていたのではないかと思う。トラウマの内容が何かは分からないが、様子を見る限り葉山はなにか知っているのではないかと思う。
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 母親がいるといえば来なかったであろう雪乃を呼び出すために八幡をダシに使った陽乃は恐ろしい。このキャラクターが俺ガイルの中でのボスである。
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まとめ

 今回は葉山のセリフの考察がメインになりましたね。全てのキャラの見せ場があったいい話だったと思います。いろははやっぱりかわいいけど、結衣も雪乃もかわいい。このキャラクターたちの今後が気になるところですね。あとは留美にちゃんと友だちができたかどうかが心配だ。あの素晴らしい演技を見れば問題なかったでしょう。あと川崎は妹好きすぎでしょ。気持ちはわかるけどね。
 
 次回予告のセリフも書きだしたので次回までのつなぎに利用してください。初めての真面目な予告です。

第11話「いつでも、葉山隼人は期待に応えている」
これはきっと自分自身の本性なのだ。だから結局手放すことができず、ただ封じ込めて見てみないふりをしてきた。ただ自分は真実によって糾弾されたかった。おためごかしのお道化を見抜いて欲しかったのだ。外からこちらを見る瞳によって、だから期待していた。もしかすると自分のことを見つけてくれるのではないかと。見抜いてくれるのではないかと。真実、それは空虚な妄想でないと、どうしていいきれるのだろう。本物なんてあるのだろうか。

 以上です。それではまた別の記事で会いましょう!www.palepalette-blog.com