徒然もの書きぱん

適当にアニメとかについて書いてます。今期は何について書きましょうか。

俺ガイル2期 8話の感想と考察|やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続

 こんにちは。

 いやー8話も良かった!良かったんですけど、いつもと同じ形式でまとめていたらものすごい量になってしまったので、今回は内容のまとめと感想・考察を別の記事として出したいと思います。あまり一つの記事に画像とかを載せすぎると重くなってしまうので…。こちらは感想・考察の記事になります。画像少なめです。前半の静と八幡のやりとりは会話から内容がつかめたので、後半の奉仕部のやりとりに焦点を当てています。
 内容をまとめた記事はこちら。こちらは画像多めです。www.palepalette-blog.com

追記(2015/05/23)

 そういえば雪乃が逃げたことについて考察してませんでしたね。あとでやろうとおもいます。
 あと記事というか、俺ガイルでわからないところがあったらコメントで聞いてくれれば考えてみようと思います。この作品は深い。わかった気になるには早いと思っています。もっと深く知るきっかけになると思うので、何かあればブコメでもコメントでも残していってください。
 以上です。

追記(2015/05/24)

 時間ができたので雪乃の逃走について考察をはさみました。

8話の感想・考察

静の考えと役割

 調子はどうかと尋ねる。差し入れはMAXコーヒーではなくブラックコーヒー。今日の話はビターということです。はい。あと格好をつけるという動作の意味は、相手は大人なのだから気を使わずに自分の言いたいことを喋れ、という空気を作り出しているように感じた。
 この先生の役割は主人公を真っ当な主人公にすることだ。この主人公はあまりにも賢く、あまりにもストイックだ。その主人公を正すためにいる。

八幡と結衣と雪乃、それぞれの想い

 それぞれの求める関係を図示した。あくまでも想像なので間違っていても許して欲しい。
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 それを踏まえた上で、8話の関係はこうなっていると考えられる。
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八幡の気持ち

 八幡の考える本物とは「相手の気持ちを理解できる関係」である。自分のことを理解してもらうのではなく、相手を理解したいというのが八幡の言う本物だ。
 由比ヶ浜とは言葉をかわすことができるようになっている。その上で結衣がどう感じているかを少しずつではあるが理解していると思う。
 対して雪乃の気持ちは理解できていない。それが今回の8話の展開であったし、雪乃が逃げてしまったことが証明している。

結衣の気持ち

 結衣の考える本物とは「なんでも言い合える関係」である。そもそも奉仕部に魅力を感じたのは、雪乃と八幡が気を使うことない関係を見てからである。彼女の理想はこれで間違いないと思う。
 結衣は八幡を全体的に信頼している傾向がある。選挙以降、自分の考えを話し、八幡の考えを引き出せている。廊下でのやりとりはまさにそういう関係であると思う。
 雪乃とは、何も言いあえていない。今回が初めて互いの気持ちをぶつけあった回であったように思う。今後の展開次第で本物の関係になれると思う。

雪乃の気持ち

 雪乃の考える本物とは「何も言わなくても理解される関係」である。姉の力によるものなのか、母親の力によるものなのかは分からないが、彼女たちの影響もあるのだろう。
 八幡には理解されていると考えていたが、実際にはそういうことはない。選挙の際のすれ違いで感じはっきりしたのではないかと思う。八幡の心理を読み取る力では、雪ノ下の感情は読み取れなかった。
 対して結衣は雪乃の気持ちを理解している。本編で言い合っていた際の卑怯という言葉が示している。ここについては後で考察する。


 このように互いの気持ちは誰かには理解されている状態になっている。この構図が一つずつ丸に変わっていくことが望まれる。

結衣が心配そうに二人の会話を見ていることについて

 結衣はこのメンバーでは唯一、二人の気持ちを理解しているキャラクターである。八幡の迷惑をかけずに物事を成し遂げたいという思いとともに、雪乃の心にある自分にも相談して欲しいという思いの両方を知っている。そのため、八幡が雪乃の気持ちを理解できていないことがわかり、結衣としては不安なのであると思う。
 結衣がうまく立ちまわることがこの二人が仲良くなるために必須であり、その結果が8話のラストに繋がったのだと思う。
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雪乃が部室で言っていた卑怯の意味とは?

 雪乃が結衣に対して言った卑怯は「八幡に自分の考えていることが伝わってしまう」ことを指しているのだと思う。雪乃の気持ちは「何も言わなくても理解されたい」であるため、なにかヒントを与えるということはその関係を否定することになる。そのことを指しているのだと感じた。
 結衣は先程述べたように雪乃の気持ちを理解している。雪乃は八幡がひとりですべての責任を背負ってとった行動を、自分たちの責任にもしたいと考えている。責任というのは要するに信頼だ。それを理解していない八幡は、責任をかけない=信頼しない、という構図で事を動かしてしまう。そうしたことで、雪乃は八幡と信頼が築けていないのだ。
 だからこそ、そこのヒントを与えてしまった結衣を雪乃は卑怯だといったのだ。また、今それを言うのね。というのは、二人きりではなく三人の時に言ってしまう、ということであるように感じた。
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八幡の欲しかったものへの疑問

 本編で次のようなセリフがあった。

俺が見つけ出した俺の答え、俺の理由で動かなければならない。雪ノ下と由比ヶ浜、ふたりを会長にさせたくなかったのはなぜか。動く理由をもらってまで、俺が動いた本当の理由。
欲しいものがあったから。

ここでは、八幡が欲しかったものについて述べられていなかったが、Bパートで本物の関係が欲しいといっていっていた。では生徒会長に入ると本物の関係は手にはいらないのか?答えは否である。
 八幡は生徒会に入る=奉仕部メンバーの分離、と捉えていた。したがって、生徒会は本物の関係を崩す要因でしかなかった。しかし、めぐりの言っていたとおり、雪乃が生徒会長になることによって奉仕部が生徒会にシフトする可能性もあった。八幡はこのことについて5話以降で一度も述べていないため忘れがちだが、この可能性も終わった後に考慮している。
そのため八幡は生徒会に入るのも、手段の一つであったと考えていると思う。後の祭りではあるが。

雪乃が逃げたわけとは?

 雪乃は、

私にはわからないわ。ごめんなさい。

と言い逃げた。何がわからなかったのか。それは渡り廊下での一言から想像できる。

あなたの言う本物って、一体なに?

つまり雪乃は八幡の言った本物の意味がわからなかった。八幡は言葉を濁して考えを伝えてしまったため、具体的にどのようなものを指すのか伝えることができなかった。伝えてしまえば相手の本当の考えを引き出すということはできないため、具体的に伝えることは本物を手に入れるためにはできなかった。
 雪乃は理解してもらう事こそが本物であると考えている。八幡の言いたかった本物が、自分と同じように何も言わずに理解してもらうことであったとするならば、雪乃は八幡の本物が理解できていない=何も伝えないという自分の本物は同様に手にはいらない物、であることを示す。そのため雪乃は怖くなったのだ。自分の本物は手にはいらないものであると悟ってしまったから。だからこそ、屋上では八幡の本物を尋ねる。雪乃の中で尋ねるという行為は、自分の本物を無視したルール違反の行為である。それでも尋ねたということは、自分の本物を訂正することにつながると考えられる。
 雪乃の考え方が次週以降変化している事を祈る。
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結衣の熱い思い

 雪乃を追いかける場面でのセリフ。

ヒッキー!行かなきゃ!一緒に行くの!ゆきのんわかんないって言ってた。どうしていいのかわかんないんだと思う!私だって全然わかんない!でも、でもわかんないで終わらせたらダメなんだよ!今しかない。あんなゆきのん、初めて見たから…だから、いま、行かなきゃ…。

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東山奈央天才かよ…。最高だった。結衣がこの奉仕部にかける熱い気持ちが伝わってきた。最高のメンバーであることの部活を無くしたくないという思いが、雪乃と八幡を繋ぎ止めていたのだとあらためて感じた。素晴らしいシーンだった。


 また、結衣が八幡に手を払われたシーンもよかった。放心状態になった八幡が雪乃を諦めることで、結衣は絶望した。絶望している結衣からは八幡への失望も読み取れたし、雪乃との別れも読み取れた。それだけ気持ちがこもっているシーンだった。
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いろはの存在

 いろはは今日は会議がないということを伝えるために来たといった。では一体いつからいたのだろう?八幡の告白が始まった時からいたのではないだろうか?それを示すのは、いろはすの動作と行動である。
 いろはすの動作は顔が赤くなっているところである。八幡の告白を聞き、少しドキドキしているのだと思う(もしくは八幡への感情が高まっている?)。また、いろはがとった行動は雪乃の居場所を指し示したことだ。話を聞いていなければ雪乃を探しているということはわからない。
 いろはは最初とは異なり、本当に魅力的なキャラになってきた…。
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雪乃が渡り廊下で言った卑怯の意味とは?

 教室で言っていた卑怯の意味とはだいぶ異なる。会話を引用する。

雪:あなたの言う本物って、一体なに?
結:ゆきのん、大丈夫だよ。
雪:なにが大丈夫なの?
結:あたしも実は、よくわかんなかったから。だから、話せばもっと分かるんだって思う。でも、たぶんそれでもわかんないんだよね。それで、たぶんずっとわかんないままで。だけど、そういうのが分かるっていうか。やっぱりよくわかんないや。でもね、私さ。今のままじゃやだよ!
雪:なぜ、あなたが泣くの?やっぱりあなたって、卑怯だわっ。

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先ほどの卑怯が侮蔑の意味を込めているとするならば、ここで言っている卑怯とは、泣きながら説得する結衣に素直な気持ちが言えなかっただけであると思う。八幡と結衣が自分を追いかけてくれ、自分を説得しようとしていることがとても嬉しいが、素直に自分の気持ちを表すことが苦手な雪乃は少しひねくれた返答をしたのだと思う。
もしくは、泣き落としなんて私も泣いてしまうじゃないということだろうか。なんにせよ侮蔑の意味は含まれていない。
 雪乃が迷惑をかける行為をしたことは今回が作中初めてで、素直に感情を表に出したシーンであった。ゆきのんかわいいです。

初めての団結

 最後に初めて奉仕部がひとつになった気がした。

雪:比企谷くん。
八:ああ。
雪:あなたの依頼、受けるわ。
八:すまん。
結:あたしも、手伝う!
八:助かる。

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 今までバラバラに行動していて結果としてまとまっていただけの奉仕部が、八幡の依頼をきっかけに本当の意味で結成した瞬間であった。次回に期待である。

まとめ

 いやー面白かった。いろいろな感情がぶつかり合っている。とらドラぽかったなーというのが正直な感想ですが。また、八幡が勝手にいろいろやって、最後は頼るというのは虫が良すぎるのではないか?という意見も目にしましたが、個人的には気になりませんでした。葛藤が見えているので成長として見れました。次回もとても楽しみです。
 以上です。それではまた別の記事出会いましょう!