徒然もの書きぱん

適当にアニメとかについて書いてます。今期は何について書きましょうか。

同人誌で感じた「冴えない彼女の育てかた」の可能性

こんにちは。

 久しぶりにとらのあなに言って同人誌を二冊購入しました。一冊は冴えカノ詩羽本「冴えない編集者との付き合いかた」です。もう一冊は諸事情により伏せます。べつに趣向とかそういう話ではありませんので変に察しないように!!
 いやー久しぶりの秋葉原とらのあなは本当にわかりにくい!失敗したのがとらしか見なかったことですね。メロンブックスとかもちゃんと見てくればよかった…後悔。まあまた行けばいいだけの話ですね。

 今日はなちくさんの冴えカノ本を読んで、冴えカノに対して感じたことを記事にしようと思います(なちくさん勝手に記事にしてすいません…)。

冴えカノとは

 まず冴えカノについて簡単に説明。話とキャラクターの構成は至って簡単。オタクな主人公安芸倫也が絵師、ライター、作曲者を集めてゲームをつくろうという話。メインヒロインの女の子を入れても5人の少人数サークルである。ライバルや周辺のキャラを入れても10人ちょいぐらいのメンバーで構成されている。
 ここで近年の他のラノベ作品と比較して思うことが、圧倒的なキャラの少なさラノベは7巻まで進んでいるが、新キャラはラスボス◯◯◯音のみ(未読者に配慮して伏せ字)。その分、どのキャラクターもキャラが立っている印象である。むしろ立ちすぎている。原作5巻の言葉を借りるならば、他が入る隙がない。だからこそ二次創作には向いていないと感じていた。

二次創作には向いていない?

 二次創作という原作を考慮した作品であるため、この作品は原作のキャラが掘り下げ過ぎられているため引っ張られすぎてしまう。加藤、英梨々、詩羽の3人は特にそうである。最新刊まで読んだ段階で、すべてのキャラが全面に出ている(美智留は登場が遅かったので個人的にまだ)。
 だからこそ、スピンオフや二次創作で成功する作品であるようには感じなかった。だが蓋を開けてみればそんなことはなかった!!そう考える理由は公式スピンオフ「恋するメトロノーム」である。

恋するメトロノームって?

 恋するメトロノームは詩羽がメインとなった公式スピンオフである。この作品への熱い思いは別の記事でも述べているので、そちらを参照していただきたい。www.palepalette-blog.com
この作品では、原作であれだけ濃く描かれていた霞ヶ丘詩羽をより濃く描いている。本当にすごいと思ったし、なにより全く違和感がなかった。これが霞ヶ丘詩羽なんだなと思えた。スピンオフとして、この恋メトという作品は間違いなく成功している

冴えカノ二次創作の可能性

 恋メトの成功は、要するに二次創作にもつながると考えている。スピンオフと二次創作は立場は違えど原作をベースにしているからである。他の作品では難しい、原作のキャラクターを十分に活かした、度肝を抜いたような二次創作が現れるのではないか。そんなことを考えながら心待ちにしている。
 ここでひとつの二次創作作品を紹介したい。なちくさんの作品(非18禁)は、詩羽先輩と倫也を恋メトの世界観で表現している。少しだけ積極的になった詩羽先輩が見れるだろう(でもメインは町田さんかな?)。僕から見て、彼女たちは幸せになるだろうと感じる終わりでもあり、幸せになってほしいと感じる終わり方であった。これは恋メトという作品の一つの締め方であると思う。読んだ後にホッコリさせてもらいました(主に町田さん)。なちくさん、ありがとうございます!
 幸せになる未来と同様に、二人が幸せにならない未来も、別の女性と幸せになる未来もいくらでもあると思う。僕は二次創作に彼女たちの未来の可能性を見たい!!原作で描かれた未来の補完。原作で描かれることのない未来。ヒロインは加藤でも、英梨々でも、詩羽先輩でも、美智留でも、出海でも。どの女の子にスポットがあたっていてもいい!少しでも長い間、冴えカノという作品に浸らせて欲しい!!※ストーリーも絵も書けない消費ヲタの妄言をお許し下さい。

 まあ何が言いたいかというと、
ユーザーの解釈全開なストーリーをつくれるだけの濃い原作が用意されているこの作品を、色んな意味で楽しんでいきましょう!!

まとめ

 勢いで文章を書いてしまいましたが、冴えカノが好きという気持ちは本当です。全然同人には貢献できてないですけど…。これからは冴えカノ本だけは積極的に買っていこうと思います(陵辱ものは除く)。結構生意気なことも書いてしまいましたが、これからも冴えカノを楽しんできいたいと思います。
 ちなみに一番期待している二次創作は安芸倫也の作品かもしれない。僕は安芸倫也の一人語り作品を見てみたい。未来の安芸倫也がただ、過去、現在、未来を語るだけの作品。そこに付随するストーリー。最高にワクワクする。これはバッドエンドかもしれないけど、全員が可能性を秘めたエンディングかもしれない。機会があれば書いてみたいですね(多分無い)。

 以上です。また別の記事でお会いしましょう。

追記(2015/5/18)

 書いていて結局冴えカノである必要性というものが抜けているような気がしてので追記します。主にキャラクターのブレについて書いています。

二次創作によるキャラクターのブレ

 最近VITAから冴えカノのゲームが出た。このゲームの悪いところはボイスだと言われているがそれだけじゃない。キャラが死んでるんだよ!何が言いたいかといいますと、原作とのキャラのブレがある。恋メトがスピンオフとして成功したと考えている理由が、原作既読者から見ても違和感のないキャラクターをつくり上げているからだ。今回のゲームでは一部ではあるがこういう一面が垣間見えてしまった。ライターの人がどれぐらいの思いを込めてこのゲームを出したかは知らないが、原作既読者としては少し違和感があった。それでもゲームとしてのバランス等を加味すると悪くない出来であったように思う(ボイス除く)。
 話を戻そう。この冴えカノという作品は前述したとおりキャラが濃い。だからこそ、二次創作でも一貫したキャラクターが形成できると考えている。こんなの倫也じゃないとか、こんなの詩羽先輩じゃないとか。そういう現象が二次創作ですらあまり見らえないのではないかと思う。

二次創作の自由度が低い?

 そういうことはないと思う。キャラが立っているということは話の軸を作りやすいということだ。こういうキャラクターであるということが示されているだけで、シチュエーションやそれを加味したバッドエンドもつくれる。発想はいくらでも展開できると思う。それを恋メトが示してくれたように思う。

冴えカノにこだわる理由

 僕が冴えカノにこだわる理由は、キャラクターが生きているからだ。こんなにキャラクターの気持ちが伝わってくる作品はあまりない。俺ガイルも好きだが、あれはキャラクターの気持ちを想像して楽しむ作品であり、それが本心かどうかを確かめるすべはない。しかしこの作品のキャラクターたちは生きている。何を考えているかがわかるのだ。だからこそ、僕はこの冴えない彼女の育てかたにこだわっているのだと思う。
 原作からのブレが少ない“本物の彼女たち”の物語が見ることのできる二次創作作品として冴えカノを推しているのだと思う。だからこそ冴えカノの二次創作が面白くなると感じている。キャラクターのたったこの作品だからこそ、これだけ二次創作が面白くなりそうだと感じているのだと思う。

追記まとめ

 僕はやっぱり冴えカノが大好きでふとした瞬間に7巻とGSを読みたくなる。彼女たちの苦悩を一緒に考えたいと。一緒の世界を感じていたいと。
 そんな彼女たちがいるからこそ、この作品をこれからも推していきたいのだと思う。生きた彼女たちをこれからも見たい。
 以上です。