アニメ「響け!ユーフォニアム」の評価を見る際に気をつけるべきこと
こんにちは。
このアニメは人によって評価がまちまちすぎるような気がしています。その理由がなんとなくわかったので共有しておきます。
その理由は多分、吹奏楽の経験者かどうかです。
なぜ経験者と未経験者では評価が異なるか
“素人”の僕としては吹奏楽は楽器を使って豪快な演奏をするという印象しかありません。
知識としては、文化部なのに運動部と同じぐらいきつい、唾液をちゃんと掃除しないといけないとか。はっきり言ってその程度の知識しかない!
しかし経験者は全く違うと思います。4話の倍音であったり、指揮棒の役割について、5話の歩幅、ドラムメジャーについての説明など。
経験者は未経験者に対してそれらの知識がうまく説明されているか、初心者が見ても重要性が伝わるかというものを見ていると思いました。
未経験者と経験者がこのアニメに求めるもの
未経験者
主人公たちが成長し、最後には全国大会に出場できる実力をつける過程を“しっかり丁寧に描く”
経験者
主人公たちが成長し、最後には全国大会に出場できる実力をつける過程を“技術的に嘘の無いように描く”
そのため4話での評価はとても割れているように思いました。
倍音であったり指揮棒の役割が説明されなかったためです。
説明不足に対し経験者と未経験者の抱く感情
未経験者
「あまり重要なワードではないのかな?」
経験者
「ここでこれを説明しないとかふざけてるの!?」
みたいな感じです。
制作側は何に気をつければいいのか
今回の5話のように、機材の輸送や62.5cm、ドラムメジャーのようにマーチングを説明するときに重要な項目を説明できれば問題無いと思いました。説明に必要な項目をまとめられれば全体の高評価につながる傾向にあると思います。
しかし、4話のように説明不足が見受けられる点が多くなると、経験者からは高評価を得られないといえます。
その反面、未経験者の視点は経験者の視点ではないため、成長の過程を丁寧に描けば良い評価が得られると思います。
最近の話で言えば、艦これのアニメで赤城さんの弓の持ち方がおかしいという指摘がありました。この時私は「バトル漫画でこんなこと気にしなくてもいいだろw」と思っていましたが、ユーフォニアムで同じことをすれば評価は変わってくると思います。
他の部活漫画で基礎が重視されない理由
ユーフォニアムの路線は努力で能力を磨き、全員で力を合わせる青春群像劇に当たると思われます。
そのため、背景知識がとても重視される。演奏について何も知らないのにいい演奏ができるわけはない。
もし重要なポイントを間違って伝えてしまえば、視聴者に不信感を抱かせてしまうと思います。
その一方で、多くの部活漫画はある程度ルールが世間に知られているという側面があります。テニスしかり、バスケしかり、バレーしかり(ちはやふるの競技かるたは別ですが、百人一首という知名度の高さから問題無し)。
しかもこれらの作品につきものなのが超能力です。どうしても対戦するだけでは地味になりがちな側面があるため、よく超能力が使われます。テニプリもそうですし、黒子のバスケもそうだし、ハイキューもそうなのかな?そのためある程度のルールは軽視され、どうしても彼らの能力にスポットが当たりがちになります。その結果、基礎という土台が重視されることはなくなります。
ユーフォニアムが参考にするべき漫画
ぱっと思いついたのがヒカルの碁です。主人公の成長を綺麗に描きながら、碁はどういうポイントが重要となるかを描いていたように思います。今読んでも面白いのでユーフォニアムが気に入った人は読んでみるといいと思います。
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まとめ
経験者と未経験者では見ている視点が異なるため、そのアニメの評価を見る際には自分がどちら側の立場の人間なのかを意識した上で参考にするといいと思いました。そうすることで自分に近いアニメの評価を得ることができるのではないかと思います。
以上です。
追記
これとは別に8話までの評価の差について考察しました。そちらもよかったらどうぞ。www.palepalette-blog.com
※面白かったらコメントでも星でもブクマでもなにかしら痕跡を残していってくれると僕はとても喜びます(^^)皆様の声をお聞かせください。
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