就活本から見る社会人に求められる資質
はじめに
こんにちは。
就活で読んだ本が興味深く面白かったので、就活生だけでなく全体に共有したいと思います。
読んだ本
読んだのはこの本です。
- 作者: 廣瀬泰幸
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2015/02/06
- メディア: Kindle版
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本の内容
要約すると、
就活生は社会人に必要な能力のポテンシャルが見られている。自分が持っている能力を知り、納得させることで内定を勝ち取ることができる。
という本です。
就活という点に焦点を当てればただの終活本ですが、大事なのは、
社会人には何が求められているのか?
ということを知ることができる点です。
社会人に求められるもの
軸は3つあります。
①人間性 ②社会人基礎力(仕事力) ③表現力
①人間性
人間性は「自己肯定感」と「他者軽視感」が主となります。
自己肯定感は、自分に自信を持ち、自分の武器を知る姿勢だと考えています。日本人は自己肯定感が低く、自己否定がちであるとのことです。
他者軽視感は、他者を実力がないと軽く見ることです。
一例として下図が挙げられていました。
この図はドラえもんのキャラクターを当てはめており、それぞれの型をイメージしやすくしています。社会的には、しずかちゃん > ジャイアン > のび太 > スネ夫 の順に社会からの需要が高いとありました。これは他者を軽視するわりに実力のないものがもっとも価値が低いということです。逆に他者を重んじつつ、自分に自信のあるタイプは人間的にも魅力があるということです。
②社会人基礎力(仕事力)
社会人基礎力とは、社会人として活躍するために必要ベースとなる能力を指します。この力の集合体が仕事力であるため、括弧で表記しています。
社会人基礎力は、3つの主となる能力とそれを構成する12の能力要素を表しています。
3つの能力は、前に踏み出す力(アクション)、考え抜く力(シンキング)、チームではたらく力(チームワーク)です。
前に踏み出す力(アクション)
一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力
- 主体性…物事に進んで取り組む力
- 働きかけ力…他人に働きかけ巻き込む力
- 実行力…目的を設定し確実に行動する力
考え抜く力(シンキング)
疑問を持ち、考え抜く力
- 課題発見力…現状を分析し目的や課題を明らかにする力
- 計画力…課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力
- 創造力…新しい価値を生み出す力
チームではたらく力(チームワーク)
多様な人々とともに、目標に向けて協力する力
- 発信力…自分の意見をわかりやすく伝える力
- 傾聴力…相手の意見を丁寧に聴く力
- 柔軟性…意見の違いや立場の違いを理解する力
- 状況把握力…自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力
- 規律性…社会のルールや人との約束を守る力
- ストレスコントロール力…ストレスの発生源に対応する力
これらが社会人基礎力となります。個人的に重視したい能力は傾聴力です。面接官であったり、顧客であったり、相手が言っていることをしっかり聴く力というのは、忘れがちな大切な能力だと思います。
この能力は相手の意図を汲み取り、相手との意識のズレを無くすために必要です。この溝が埋まらない限り、プロジェクトは成功しないと考えています。逆にここさえしっかり埋められればポイントが抑えられるため、あとはなんとでもなる。それぐらい重要だと個人的に考えています。
③表現力
コミュニケーション能力を包括する力です。
ビジュアル(姿勢、手、目、顔)、声(抑揚、強調、間、緩急)、言葉(表現技法)が挙げられます。
この力はプレゼンテーションの際にも重要となり、相手を惹きつけられるが決まってきます。練習や意識がけでなんとかなるものが多いため、自分を大きくみせるために最初に取り組むべきポイントだと思います。
以上の3つの軸が社会人に必要な能力として紹介されていました。
まとめ
この全ての能力を持つことがベストだとは思うが、自分の誰にも負けないといえる武器を見つけることも重要であると感じました。逆に武器がないのなら、自分の武器を探すために指標として活躍する力だと思います。自分の武器を少しずつ研いでいくことが人生における自信につながるのかなーと思いました。生意気ですいません…。
就活生だけでなく、社会人の方にも目を通していただきたい本です。ぜひご参考までに。