徒然もの書きぱん

適当にアニメとかについて書いてます。今期は何について書きましょうか。

アイカツ同人誌紹介No.10『月と導火線』


作品概要

タイトル 月と導火線
著者 しまみず
Twitter しまみず (@mamizu_tn) | Twitter
頒布 芸カ18(2019-02-24)
サンプル
ページ数 60
通販 なし

本作紹介(ネタバレなし)

 本作は、ピュアパレットとリフレクトムーンの双方ともに解散し、湊みおと白百合さくやがユニットを組む。双方のユニットがなぜ解散したのかを、あいねがかぐやに、みおがさくやに告白することで昇華しながら、4人がそれぞれの道を進んでいく。その第一歩となる物語である。

感想(ネタバレあり)

 本作は、ピュアパレットとリフレクトムーンが交わるという話としても興味深かったですが、それ以上に各ユニットが解散した理由をそれぞれ告白していく展開の構成がうまかったです。あいねと澪だけでは解決しない問題に、かぐやが交わることで解決できるという展開がすごく噛み合っていました。
 リフレクトムーンに関しては、さくやがアイドルになった理由、かぐやがアイドルになれなかった理由ともに重たく、双子という設定が非常に生きた話で楽しむことができました(創作かと思ったら実話だったというところが一番驚きましたが…)。ピュアパレットに関しては、みおの考えすぎてしまう性格が現れた結果なのだと思いますが、あいねはあいねで喫茶店を楽しそうに運営できていてよかったです。前を向いていこうとするあいねらしいと思いました。かぐやの手紙だけではなくかぐやの帽子によって、みおもさくやも救われる展開にかぐやの気遣いを感じました。

 しまみずさんが作られるお話は、人物の配置がうまくキャラクターの内面が引きずり出されるようになっているのが毎回すごいと感じています。今回の本でもそのすごさを感じることができて楽しめる一冊となりました。ありがとうございました。