徒然もの書きぱん

適当にアニメとかについて書いてます。今期は何について書きましょうか。

『未来の働き方を考えよう』と『下流老人』を読んで

 こんにちは。

 先日ビジネス書の読書会に参加し、その際におすすめされた本の中から今回は2冊読みました。『未来の働き方を考えよう(ちきりん)』と『下流老人(藤田孝典)』です。

未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる (文春文庫)

未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる (文春文庫)

下流老人 一億総老後崩壊の衝撃 (朝日新書)

下流老人 一億総老後崩壊の衝撃 (朝日新書)

未来の働き方を考えよう

 本書で述べられているのは、これからは働くことの意味が変わるというものである。これまでは仕事が最優先だったが、これからは仕事だけでなくプライベートや家族などすべてを並行して大切にするというものである。その考えた方は非常に理解できるものであり、自分自身がそうであると感じている。集中して働く期間と、長期間休む期間をバランスよくとれるような生活が良いと感じている。

 本書を読むまで意識していなかったのは、自分の年齢と働き方の関係についてである。私は現在20代なかばであり、多少仕事の時間が長くなったとしても体力的な問題はない。ただこれが30代後半や40代になると全く変わってくるのであろう。そのタイミングで今と同じ仕事、今と同じ働き方ができるかと言われると難しい。だからその働き方を見直す年齢として、本書では40代が適しているとしていた。自分自身がどうなるかはわからないが、ひとつの指標として意識しておこうと思う。

 もうひとつ、年金制度についても書かれていた。当たり前な話ではあるが、高齢者が若い人たちと同様に働けるわけがなく、その人達を支える仕組みが必要である。それは若い世代が数十年後に体験することである。だからその仕組みによって絞られているお金が、将来自分にも同様に返ってくると信じたい。返ってこないとは思っているが…。

 本書を読んで改めて思ったのは、結婚をするのも子供をつくるのもつくらないのも選択であり、どのような人生を歩んでも良いと思うことだ。

下流老人

 本書で定義している下流老人とは、生活保護基準で暮らす高齢者およびその恐れがある高齢者である。私が想像していた以上に、高齢者が下流老人となる可能性は非常に高い。ちきりんさんの本にも書かれていたが、高齢者が労働によって若い世代と同等の給与を得るのは非常に難しい。そのための高齢者が生きていくための社会保障制度が年金制度である。そしてその年金だけでは足りないから、これまでの貯蓄を切り崩して生きていくことになる。ただその貯蓄も病気になった際は医療費として一瞬でなくなってしまう。そして運が悪く病気になってしまえば、もう下流老人になるということである。もちろん保険などをうまく活用すればそうならないかもしれないが。

 そして年金で足りない人は生活保護を受給して生活している。ただ生活保護は自堕落の象徴として認識されていると感じており、受給の精神的なハードルが高く受給できない人が多いとのことらしい。インターネット上での風当たりは非常に強いが、受給できるのであれば自分の生活を楽にするために受給するべきだと思う。いざ自分が体験してみないと、受給のハードルの高さは理解できないのだろう。高額医療費制度や無料病院などもあるため、それらの制度を知っておくことが重要である。

この2冊を読んで

 この2冊を同じタイミングで読めたことは非常に良かった。未来の働き方を考えようでは、今の働き方が自分の幸せになっているかを考える切っ掛けになった。一方下流老人では、日本の悲惨な現状と将来の自分を照らし合わせることができた。大企業に入ることは給料と貯蓄の安定につながると思うが、自分にあった働き方ができないかもしれない。しかし給料が安定しないと高齢者になったときに下流化する可能性が高くなる。

 だからこそ、今のうちから自由に働きつつ、給与について意識していくべきであると思った。年齢が上がったら給料も上がる仕組みはこのままだと破綻するため、自分で給料を上げていく工夫が必要となる。それが転職なのか企業なのか副業なのかはわからないが、必要だと感じたスキルや自分に利のあるコネクションを作っていくべきだと思う。ただそのような生活の中でも、趣味など自分のやりたいことに時間を注いで楽しく生きて生きたい。