徒然もの書きぱん

適当にアニメとかについて書いてます。今期は何について書きましょうか。

たまゆら~卒業写真~ 第二部『響 ―ひびき―』の感想とそれぞれの進路

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はじめに

 こんにちは。

 8月29日公開のたまゆら~卒業写真~ 第二部『響 ―ひびき―』を見てきました。いやー、もう最高だった!!号泣しながらずっとスクリーンを眺める自分がいました。ストーリーとしては本当に些細な話。今までの彼女たちを振り返り、積み重ねてきたものを改めて感じました。だからこそ涙が溢れて止まらなかった。
 この映画は自分の中で殿堂入りするまである。それぐらい良かった。以降ネタバレなのでご注意ください。

感想

 今回のテーマはと「のりえ」と「かおる」の進路についてである。第一部では「楓」と「麻音」が夢を進路を決定していた。それに続く形となる。

のりえの夢と進路

のりえの夢の確認

 のりえは子どもの頃からお菓子作りが趣味で、将来パティシエといった職につこうと考えていた。しかし兄の「高校生にしては美味しい。海外で修行をする覚悟があるのか。」という一言で、改めてお菓子作りを仕事にする覚悟を自分に問い直す。それに加えてお菓子を封印することで自分にお菓子以外に何があるかを確認しようとしている。

みんなにとってのりえのお菓子とは

 普段は4人で集まる楓の家にのりえを除いた3人で過ごす。のりえが作ったお菓子にみんなが勇気をもらっていることを改めて確認する。その際の麻音の「あっ、やっぱり私、のりえちゃんのお菓子が好きなんだな…」というセリフ。今までのりえがお菓子を作ってくれるのは当たり前だった。彼女たちの中にはのりえに作ってもらったお菓子が思い出として残っている。全員がのりえのお菓子に救われているのだ。そのことにみんなが気づいたからこそ、その感謝を伝えたいと思い行動に移した。彼女たちがこれまで積み重ねてきた時間と同様に積み重なったおもいやりの気持ちに、見ている僕は本当に心打たれた。

のりえのお菓子卒業パーティ

 のりえがこれまでお菓子を作ってくれていた感謝を伝えることを目的に、お菓子卒業パーティを企画する。のりえに最後にお菓子を作ってもらい、それをみんなで食べるというもの。その際に撮られた一枚一枚の写真がほんとうに素敵で、ずっと感動していた。シャッター音とともに表示される一枚の写真。静止画だからこそ伝えられる感動がそこにはたくさん詰まっていた。ただの日常を写した写真こそ、これまでの経験により波打つものに変わる。それを改めて教えてくれた。
 三人だけでなく、香やこまち、兄といった今までのりえにお菓子をもらっていた人たちも、改めてのりへに感謝を伝える。感謝を伝えるというのはとても重要で、それが本人のやりがいになったり救いになったりするからだ。感謝を伝えないというのは相手にとって申し訳のないこと。みんながのりえにお菓子を諦めてほしくないと思ったからこそ、みんなが集合して思いを伝えたのだ。みんなののりえが大好きな気持ちがひしひしと伝わってきた。
 その気持ちを受け取って再度のりえはお菓子の道を目指す。大事なのは規模ではなくお菓子を届けて人を幸せにすること。それがいかに自分の中で重要かを再度確認していた。

かおるの夢と進路

趣味

 かおるはこれまで匂いに関することが好きだったため、匂いにかかわる仕事につくか迷っていた。しかしそれはあくまでも趣味。もっと他に自分がやりたいと思えることを探していた。

ちもさんの結婚

 色々と迷っているなかでちもさんがなんと結婚するという。その際にちもさんから結婚式を考えてほしいと頼まれる。わたしたち展で「自分たちが好きなことを他の人にも楽しんでもらいたい」という気持ちが伝わった結果なのだと思う。人のために何かをするということにノリノリで考えるかおる。それを少し心配するのりえ。
 実際に結婚式を見ることでイメージをつかもうということで結婚式を見に行くと、新郎新婦にたった一度の素晴らしい体験をしていただきたいとすウェディングプランナーという職をしる。幸せになってもらいたいと取り組むことが自分にあっているのではないかと感じ始める。

これまでのかおるのモチベーション

 のりえが心配しているのは「かおるは人に頼まれると色々とやりすぎてしまう」ということであった。それを聞き、自発的に行動できる他のメンバーを尊敬していた。しかし姉のさよみいわく、「かおるちゃんは子供の頃から頼まれなくても行動する。」とのこと。結局かおるの行動原理は「人を幸せにしたい」ということなのである。わたしたち展、祭りの企画、ちもさんの結婚、姉の一言の全てが積み重なったからこその決断である。

このアニメは愛されている

 このアニメを映画館で見て、みんながひとつひとつのシーンで泣き、笑い。みんなが真剣にスクリーンを見つめていた。会場一体が自分の娘の旅立ちをみるかのような。そのような雰囲気にあふれていた。
 それは作中のキャラクターも同じだ。彼女たちの決断を誰も批判しないし誰も褒めない。決断なんて結局は自分が納得できるかどうかだ。それを暖かく見守っている。そんな作品だからこそみんなが応援したくなるのかもしれない。

まとめ

 簡単にですが感想を書いてみました。心から「たまゆら」が、「もあぐれっしぶ」が好きな人にぜひ見てもらいた作品です。自分たちと同じように何かを決断しようとしている彼女たちを応援したい。自分の夢を真剣に見つめている彼女たちを涙なしに見ることは出来ません。本当に良い作品になったと思います。迷っている人はぜひ!
 そういえば劇場特典でのりえちゃんがかかれた色紙をもらいました。かおるちゃんのもあるようです。今週中だけですのでぜひ~。

 以上です。それではまた別の記事でお会いしましょう。



原案・監督・シリーズ構成:佐藤順一
脚本:平見瞠・山田由香
キャラクターデザイン・総作画監督:飯塚晴子
美術監督:田尻健一
色彩設計:川上善美
撮影監督:和田尚之
音楽:中島ノブユキ
音楽制作:フライングドッグ
制作:TYOアニメーションズ
配給:松竹メディア事業部
製作:たまゆら~卒業写真~製作委員会

沢渡楓:竹達彩奈
塙かおる:阿澄佳奈
岡崎のりえ:井口裕香
桜田麻音:儀武ゆう子
三谷かなえ:茅野愛衣
進藤巧美:内田彩
前川すずね:飯塚麻結
塙さよみ:大原さやか
ももねこ:福井裕佳梨
沢渡香:宮本佳那子
篠田こまち:広橋涼
堂郷和太郎:間島淳司
下上山むつこ:西村ちなみ
沢渡珠恵:緒方恵美
楓の祖母:松尾佳子
八色ちも:松来未祐
マエストロ:中田譲治

一応過去のたまゆら記事もwww.palepalette-blog.com
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